スペイン留学体験記 ¡Hola!サラマンカ

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留学中にコロナに感染したら!?

皆さん、こんにちは!
コロナ禍であっても留学したい!海外での学びを経験したい!と考えた時、やはり不安なのがコロナウイルスに感染してしまうことではないでしょうか。留学中に感染してしまった時に焦らず対処できるよう、実際にコロナウイルスに感染した体験談と、コロナに感染した際にやるべきことを簡単にお伝えします。

 

 

感染発覚
オミクロン株が猛威を振るっていた2021年12月に発熱。
薬局で市販されている抗体検査キットを購入。値段は5ユーロほどで、唾液から検査できるので一人でも簡単に検査できます。検査30分前から飲食を控えます。検査自体は数分で終わり、15分ほどで結果が出ます。
検査結果が陽性だったため、改めて検査のために病院へ行きました。

緊急外来を受診
サラマンカ大学病院の緊急外来へ行き、入り口にて案内係員に検査での陽性反応と発熱の症状があることを伝えます。
特に隔離される等の対処はなく一般窓口にて手続きをします。この際、留学する際に加入した保険のコピー保険証パスポート、もしくは在留カード(NIE)が必要になります。

一般的には手続きの後に診察が行われ、診断書が発行されます。しかし、ここで注意が必要なのが、必ず診察が行われるわけではないということです。

 


ここからは、
①家で抗体検査を行った場合 
②検査を行っていないが症状がある場合 
③症状はないが感染の疑いが強い場合  の三パターンに分けて紹介します。

 

①家で抗体検査を行った場合
これは私の実際の体験談です。窓口の手続きが終わり、しばらくすると医師による口頭での診察があります。自宅で行った抗体検査の結果を再度確認され、体温や症状について質問されます。
同じタイミングで症状が出た友人が病院で検査を受けたところ陽性だったこと、症状から重症化リスクが低いと判断されたことから、10日間の隔離を厳守するように告げられ、家に帰るよう指示されます。
つまり、しっかりとした問診や薬の処方はなく、その場で診断書を受け取ることは出来ません。

 

②検査を行っていないが症状がある場合
感染しているかどうかはまだわからないが発熱などの症状があり病院を受診した場合は、まず病院にて抗体検査を受けます。
結果が陽性だった場合は、その後医師の診察を受け、診断書が発行されます。薬が処方される場合もあり、その時は近くの薬局にて薬を受け取ることが出来ます。

 

③症状はないが感染の疑いがある場合
ルームメイトが感染したり、自分が濃厚接触者である場合は病院を受診しても、診察や検査を受けることは出来ず、家に帰るように指示されます。つまり、特に隔離などをする必要はなく、大学などにも通常通りに行くことが出来ます。
無症状であるが感染の疑惑がある場合には、病院には行かずに薬局で抗体検査を購入し、自分で検査するのが好ましいとされています。

 

 

自分が感染してしまった際に、最も怖いのがほかの人にもコロナを移してしまうことではないでしょうか。スペインではアパートをシェアしていることが多いので、ルームメイトへの感染を防ぐことが大切です。また、授業やテストを休む場合の注意点についても述べていきます。

 

実際の隔離生活と感染対策
コロナに感染した場合は決められた日数の隔離が必要です。(当時は10日間でしたが5日間に短縮されました)しかし、交通機関を利用しない、そして公共施設に入らない場合は、コロナに感染していても必要最低限の買い物に出かけることが出来ます。つまり寮などで一人暮らしをしている場合は、人に会うことを除いて、ほぼ普段通りの生活が出来ます。
ルームメイトがいる場合は、なるべくルームメイトに接触しないように心掛ける必要があります。私は3人暮らしですが、最終的に二次感染は起きませんでした。
具体的におこなったことは、自室以外で使ったものや触った箇所はできるだけ消毒することです。シャワーやトイレ、キッチンが共有だったため、電子レンジやトイレ、ドアノブなどは使用するたびに消毒しました。また、キッチンやシャワーを使う際はLINEやWhatsAppなどでこまめに連絡することで鉢合わせをすることを避けていました。
10日間も二次感染が起きないように気を張っているのは少し大変でしたが、ルームメイト達も悪い顔一つせずに隔離生活をサポートしてくれたことがとても有り難かったです。

 

大学の授業について
コロナウイルスに感染した場合には、基本的に授業はオンラインで参加することが出来ます。また、テストもオンラインで受けることが出来るように仕組みが整えられている場合がほとんどです。
しかし、それと同時に診断書の提出が求められる場合が多いので、感染した際に病院での診察を受けていない場合(病院に行ったのに診察してもらえないケースも含みます)は、保健所へ行くか、診断書などについて相談できる電話窓口にて申請する必要があります。

 

 

まとめ
スペインのコロナ感染者数は日本に比べて多く、留学する際の不安のひとつになるかもしれません。日々の感染対策をしっかり行っていても、どうしても感染してしまう場合もあります。しかし、感染した際の教育機関のサポートはしっかりしていますし、感染したからと言って後ろ指をさされるようなことはありません。(感染した株によってはかなり重い症状が出ることもあるので、やはり最善はコロナに感染しないことですが…)
この記事はあくまで大学生の体験談に過ぎませんが、万が一の時に少しでも皆さんのお役に立てればと思います。皆さんの留学が実りあるものとなりますように!