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【どっちに住む?】ここが違う!ピソと寮

こんにちは!
留学の準備をする際に、いちばん悩むもののひとつが住居ですよね...
実際に私たち5人は、3人はピソで2人は寮で暮らしています。

そこで今回は、ピソ(数人でマンションをシェアすること)と寮を以下のような項目で徹底比較していきます。

・部屋の様子
・入居まで
・値段と決め手

・長所と短所
・まとめ

・部屋の様子

まず、気になるのがどのような間取りなのかということですよね。
そして、実際に住んでいる時の雰囲気をご紹介します。

≪ピソ≫
ピソは、マンションの一物件を大体3~5人でシェアします。
自分専用の個室と共有のリビング、キッチン、水回り(複数ある場合がほとんど)があるのが一般的です。
掃除や共有で使うものは交代で購入したり、大家さんが買ったりします。

個室に関しては、同じピソでも個室の広さによって家賃が変わってくる場合があるので、家賃を節約しすぎると部屋が小さすぎるかもしれません。

たいていの物件にはソファやテレビのあるリビングがあり、そこでピソメイトとご飯を食べたり、友達を招いたりします。
人を呼んだり、広いスペースでくつろげるのはピソの魅力だと思います。
私の場合は自分の部屋が狭いので、勉強や食事はすべてリビングで行います。

キッチンは共有のものが1つで、食器や調理器具なども大体はそろっているので、自分の食材や調味料を買うだけで簡単に料理ができます。
時々あるトラブルが、共有かどうかあいまいなものを勝手に使われてしまうなんてことです…醤油とかサランラップとか...優しく指摘するか、寛大な気持ちで受け入れましょう...

共有で使う水回りに関しては、たいていトイレとバスルームがひとつになっています。
ピソに住む人数が増えれば増えるほど朝や夜に込み合うので、それが嫌な人は人数の少ないピソを選ぶのもおすすめです。

洗濯機は共有で一台あります。物干しスペースは人数分は無いことがほとんどですので、譲り合い精神が大切です。

≪寮≫
寮は色々な種類がありますが、私たちの住んでいる寮に関しては、個室、自分専用の水回りと共有のキッチンがあるパターンと、水回りとキッチンのすべてが自分専用というパターンです。
掃除も自分たちでしなければいけないところもあれば、掃除からシーツの交換まで毎週やってもらえるところもあります。

キッチンに関してもピソ同様で、軽く調理器具が揃っています。しかし、十分にそろっていない場合やポットなどが無い場合もあるので、自分で買い足したという人もいます。

水回りが自分専用というのは寮の大きな魅力だと思います!
好きな時間にシャワーを浴びられますし、他人と共有しないので神経質になることもありません。
ただし、近くの部屋やキッチンメイトのシャワーの音が夜中や明け方に聞こえるという話は聞くので、その辺は一人暮らしのようにはいかないところです…

洗濯機に関しては、寮で共用のコインランドリーがある場合がほとんどです。洗濯、乾燥で毎回5ユーロほどかかるところもあります。

・入居まで

次に私たち5人の家探しから入居までの流れを簡単にご紹介いたします。

≪ピソ≫

パターン1
大学の教授や先輩の紹介で大家さんの連絡先をもらう

メールやLINEで空き部屋などの情報をもらい、入居を決定

契約書のサインとデポジットの支払いを日本から行い契約成立

パターン2
Uniplacesというサイトで部屋を決める

サイトから申し込みを行い、受け入れを確認

大家さんと連絡取り、契約成立

日本で上記のような契約を行い、サラマンカに着いた当日はたいてい大家さんが駅まで迎えに来てくれます。
近所に何があるか、部屋の場所や家のことを直接教えてもらえるので安心です。
パターン2のUniplacesというサイトでのピソの探し方は以前ブログで詳しく説明したので、ぜひ参考にしてくださいね!

≪寮≫

サイトから申し込みを行う

受け入れが決まったら必要書類をオンラインで提出

デポジットを支払い契約完了

入居当日は、寮まで行き、いろいろな説明を受けた後に鍵を受け取り入居します。

入居までの流れにピソと寮での大きな違いは特にないように思います。

・値段と決め手

いちばん気になるのが価格なのではないでしょうか!
私たち5人の家賃月額を大公開していきます!

≪ピソ≫
1人目:210ユーロ(光熱費込み)
ピソは少し古く、部屋も他の人と比べれば小さいですが、日当たりもよく過ごしやすいので、個人的には満足しています。
決め手はなんといっても、光熱費込みでの低価格です!

2人目:235ユーロ+光熱費(18ユーロほど)
なぜか一度だけ光熱費が70ユーロに跳ね上がった月がありました...
決め手は、スーパーや語学学校、学部などの普段利用するすべての場所から15分以内という好立地だったため。そして定員が比較的に少ない3名のピソであることと、自分専用の水回りがあることです!

3人目:325ユーロ+光熱費
以前は250ユーロの狭く日当たりも悪い部屋に住んでおり、ピソメイトが入れ替わるタイミングで、ピソ内引っ越しを行いました。
家賃は75ユーロアップしましたが、広くて明るく眺めもいい部屋は大満足です!
決め手は、値段と女性専用のピソだということ。アプリ内での大家さんの評価も高かったためこのピソを選びました。

≪寮≫
1人目:580ユーロ(光熱費込み)
受付には24時間人がいることや、寮生以外は入れないなどセキュリティーがしっかりしています。
決め手は、留学生活に慣れるまでは寮は何かと安心だということ。
ピソに比べると家賃は高いですが、ひとりのスペースが多く人間関係のストレスも少ないため、最終的にはずっと寮住まいにすることにしました!

2人目:650ユーロ(光熱費込み)
セキュリティーだけではなく、掃除やシーツの交換も毎週やってもらえます。なおかつ新築で設備も整っています!
決め手は、学生が多く集まるところの方が安心感があったことと、潔癖症でシェアハウスすることには抵抗があったからです。
また、通う予定の学部から徒歩10分と近めのところにあるからです。

・長所と短所

次は、それぞれの良いところや嫌なところを簡単にまとめてご紹介します。

≪ピソ≫
ピソの最大の魅力は、安い家賃と他人と共同生活ができることです。
日本ではなかなか経験できないことなので一度チャレンジしてみて損はありません!

ピソメイトとの会話でスペイン語や英語の練習にもなるし、寮と違って気軽に友達を家に呼ぶこともできます。
ピソメイトがホームパーティーを行ったとき自分も参加させてもらったり、旅のお土産をもらったり...

また、ピソは基本的に中心街の中やその周辺に多いので、好立地な場合がほとんどでとても便利です。

シェアハウスの楽しみを感じられる一方で、常に家に他人がいるというストレスも発生してしまいます…

ピソメイトのスペイン人との生活スタイルの違いにイライラしたり、自分以外に何人も外国人が住んでいていつも騒がしかったり、その反対に神経質なルームメイトがいるとうるさいと叱られたり...

会ったことがない人と共同で生活するというのには必ずストレスがたまるし、なかなか自分ひとりの時間を堪能することもできません。

私自身のピソメイトは日本人で、あまり目立った問題は発生しませんが、せっかくの国際交流のチャンスを無駄にしているような気分に時々なってしまいます。

ピソを選んだ人は多かれ少なかれ必ず直面する問題があると思うので、それを乗り越えると少し成長できるかもしれません。

≪寮≫
寮の長所といえば、セキュリティーがしっかりしていることや、自分専用の空間が多いことが挙げられます。
受付に人が常駐しているので、郵便などの不在を心配する必要もなく、ピソと違って生活スペースを他人に汚される心配もありません。

寮によっては、ビリヤードや映画室、自習室やジム、コピー機やコーヒーマシーンなどが完備されているところもあり、かなり施設が充実しています!!

設備は充実していますが、寮生以外は中に入ることができなかったり、洗濯機が共有で不便だったりします。

寮もとても大きいので寮内で新しく友達を作るのも難しいようです...

大きな建物に沢山の学生が生活しているので週末は騒音が気になったり、建物から外に出るまでにも時間がかかってしまったり、寮ならではの問題も多いです。

立地に関しても、中心街からは少し離れたところにある場合が多いので、近くにスーパーが無かったり、学部まで遠かったりと、あまり良くないかもしれません。

・まとめ

それでは最後に、どんな人にピソ/寮が向いているかを簡単にまとめたいと思います!

≪ピソ≫
・とにかく安いところに住みたい人
・人と関わることが苦手ではない人
・にぎやかな生活や交流が好きな人
・多少の汚れに耐えられる人
・他人の生活音があまり気にならない人

≪寮≫
・安全性を重視する人
・一人の静かな時間が大切な人
・綺麗好きな人
・空間や時間を他人と共有するのが苦手な人

軽く分けると、このような感じになりました!
皆さんもピソにしようか寮にしようか迷っている方の参考になれば幸いです!

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
¡Hasta pronto!